最近よく聞くweb3ってなに?
今回はこんなギモンに答えます。
わかりやすさを重視しますので、ちょっと乱暴な説明になります。
web3、メタバース、DAOのガチ勢から怒られそうですがお手柔らかに。
こんにちは。
フロントエンド・エンジニアのしんぺーです。
最近よく聞くweb3について解説します。
web3到来!ところでweb3ってなに?
いまみんながweb3ってなんだろう?って思っています。
でもはっきり定義されていないので、全員が「web3ってなんだろう?」って思っています。
期待されているようなサービスやアプリも現状存在していません。
なんか新しい技術で、新しいものができそうだと過剰に期待されていますが、まだ何もできてないんですね。
でもMetaなどが、社名まで変更して「新しい何か」を作ろうと必死になっています。
それがメタバースだったりします。
メタバースがどんなのかって?わかりません。できてないので。
新しいサービスができて世間に普及するのは5年後(2027年~2030年)とかかもしれません。
今は5Gですが、7Gとか8Gくらいの世界です。
現実と見分けのつかないくらいリアルなデジタルワールド(ミラーワールド)で過ごす。みたいな事が期待されています。
例えば、ディズニーランドのパレードを自宅からミラーワールドにログインして体験できたら行きたいですか?
音楽フェス、観光地、様々なイベントが現実そっくりのミラーワールドで存在したら行ってみたいですか?
どこでもドアみたいに。
技術としては、ブロックチェーンを使った分散型のオンラインネットワークや、3DCGやAR,VR,MRと言われています。
これもどういった技術が主に使われていくのか分からないです。
どんな端末を使っているのだろう?
相変わらずスマホを使ってるのか、VRゴーグルかぶっているか、コンタクトレンズのようなものをつけているか、マトリックスのように脳にケーブルを指しているのか。
ホログラフィー対応のスマホで通話中の相手を3Dで眺めているかもしれません。
ディスプレイを使わずに、拡張した現実にデジタルデータを投影し、バーチャル空間を歩き回るかもしれません。
現実と仮想の相互作用も促されそうです。
少し未来の話をしたので、これまでのことも振り返りたいと思います。
Web1.0、Web2.0ってなんだっけ?
web3の前には1.0、2.0がありましたが覚えていますか?
Web1.0
1990年台、家庭にコンピュータがやってきました。
初期のWebはテキスト情報が主で、画像もありましたが読み込みには時間がかかりました。
こういったテキストのみのWebページです(世界初のWebページ)。
Web1.0は読むだけの一方方向なWebでした。
ダイヤルトーンが懐かしいですね。
少し話がそれますが、Windows95、98はプログラマの中島聡さんが作りました。
Windows95の起動音はBrian Enoですね。
プログラマや、音楽好きの人がいたら嬉しいな。
Web2.0
次に登場したのが、現在のインターネットです。
SNSが普及し、テキストだけでなく画像、動画も問題なく扱えるようになりました。
これまでPC主体でしたがスマホが登場し、その流れは「モバイル・ファースト」と呼ばれました。
Facebook、Instagram、Twitter、Youtubeが普及し、誰もが発信者になりました。
気軽に投稿し、反応を受け取り、シェアすることができます。
しかし現在のインターネットには問題があります。
BANです。
プラットフォーマーの一存であなたのアカウントが抹消される可能性があります。
それは一国の大統領のアカウントでも同様です。
ユーザのデータはプラットフォーマーであるテック企業のものです。
Web2.0は中央集権的なWebです。
web3
さて、web3に帰ってきました。
web3は、「非中央集権的」なインターネットで3次元化すると期待されています。
Web2.0の問題を解消し、3次元化します。
ブロックチェーンを使い、誰もがプラットフォーム無しで安全に情報交換できます。
またイーサリアムを使えば仲介役なしで安全に契約を締結できます。
ブロックチェーン、3DCG、AI(機械学習、深層学習)の技術がその本質になるかもしれません。
人はCGで作成された人間そっくりの顔に違和感を感じます。
この現象は「不気味の谷」と呼ばれていますが、そんな不気味の谷もAIが乗り越えるかもしれません。
「デジタル・ファースト」の流れは、僕たちがすでに経験した「モバイル・ファースト」の変化より大きくなりそうです。
完全にSFの世界ですが、サイエンス・フィクションではなく、サイエンス・ファクトになりつつあります。
ジャック・アタリの書籍で印象的な文章がありました。
・国→組織→個人へと単位が分解される(ノマド化)。
・中心がなくなり、世界中がネットワークされて、離散する。
すべての人がノマドを強いられる
・ハイパーノマド:世界のどこでも雇用、情勢に合わせて最適な場所へ移動
・バーチャルノマド:バーチャルの世界に引きこもる
・下層ノマド:職を探し求めて移動
更に先の未来
今度はさらに先のことを妄想してみましょう。
Code is Law
国家を統治するシステムは、「絶対君主制」から、「法治国家」にアップデートしました。
しかしグローバル化にり、国家単位でなくなってきました。人間が管理するのは困難です。
法律の上に、何を置けばよいのでしょうか?
「法治国家」からアップデートし、法の上にAIやアルゴリズムを置く未来がくるかもしれません。
Code is Lawという言葉は、The DAO事件の時に「コードこそが法律である」と叫ばれました。
イーサリアムがハッキングされ52億円くらい?が盗まれましたが、ブロックチェーンを書き換えて「なかった」ことにしちゃったんですね。
中央集権を嫌い、非中央集権のためにイーサリアムを作ったヴィタリック・ブテリンでしたが、中央集権的に取引を「なかったことにした」ので、「イーサリアムの自己矛盾」などと言われています。
すでに超リアルなバーチャル空間で暮らしてるかも
いつか宇宙の本質が情報(データ)であることが証明されるかもしれません。
アインシュタインと相対性理論を作ったジョン・ホイーラーは宇宙の本質について「最初私はすべては粒子であると思い、次にすべては場であると思い、今はすべては情報(データ)であると思っている」と自伝の中で語っています。
最後に参考文献と、おすすめのツール紹介
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
乱暴な説明でしたが、web3について少しでも理解が深まったり興味をもっていただければ嬉しいです。
最後に参考文献の紹介と、これまで紹介した技術に関するツールなどを箇条書きですが紹介して終わりにしたいと思います。
5年後、10年後、さらにその先を見越して新しいことに挑戦したい方はぜひ参考にしてみてください。
技術やツール
- スマートコントラクトの実装:Solidity(プログラミング言語)
- 3D制作プラットフォーム:Unreal Engine(Epick Games)
- デジタルヒューマン作成:MetaHuman Creator(Epic Games)
- 3DCGアニメーション作成:Blender
- ゲームエンジン:Uniyty
- アニメ系アバター作成:VRoid Studio
- AIとアルゴリズムによって3DCGを自動生成する技術:プロシージャル・モデリング
参考文献(書籍、ブログなど)
僕たちはとても古い時代に生きているようです。
ではまた〜